はじめに
年金アドバイザー2級の試験は、年金制度に関する専門知識を問う重要な資格試験です。この合格体験記では、私が実際に合格するまでの勉強法やモチベーションの維持法、試験当日の対策について詳しくご紹介します。自身がこの検定を受けるにあたって、あまりにも情報がなかったので、今後同じ試験を目指す方々の参考になればと思い執筆します。
年金アドバイザー2級の難易度について
年金アドバイザー2級は年に1回のみ挑戦できる試験です。毎年3月に開催されるので、元々FPや社会保険労務士受験経験があり、全くの初学者でないとしても、年末あたりから勉強を開始したほうが良いです。
私は社労士の勉強をした後でしたが、年金アドバイザー2級の過去問を解いたときの感想としてはこんな感じでした。
社会保険労務士試験で年金を得点源にしていた私にとっても、相当に難しかったです。
(というのもどっちが難しいとかではなく、社労士試験とは問われる内容が違う点が大きいかなと思います。)
年金アドバイザー2級合格体験記:おすすめ勉強方法
年金アドバイザー2級は公式テキストと過去問題集を使用して、試験勉強を続けました。年金のことを一度は学んだ人である場合、過去問題集から初めてわからない箇所は手持ちの年金関係のテキストを参考にするか、公式テキストにてその部分を読み込むという方法で良いと思います。
過去問題集では毎年大門が10題だされ、大体同じ項目が問われています。なので過去問題集を3周くらいこなせば受かるでしょぐらいの感覚でいました。
問題集1周目、難しすぎて大門1問解くのに1時間~2時間はかかったと思います。
問題集3周終わったころの感想ですが、毎年出る問題(老齢厚生年金とか障害年金、遺族年金あたり)の解き方は分かったけど、答えが合わない・・・
年金アドバイザー2級は記述式なので、小数点の切り上げ方や年金の加入月のカウント方法など細かいところが完全に合わないと、最終の答えが一致しないんですよね。本当に答えを合わすのが難しい💦感覚としては問題集6周あたりでやっと定例問題について答えが一発で合うようになってきました。
とにかく試験日まで全く余裕はありませんでしたが、問題集6周目くらいまでこなすことができました。問題をこなしても正解率がなかなか上がってこなかったので、焦りましたが、そのおかげでモチベーションの低下はありませんでした。
(私の場合、問題集10周を目標としていましたが、過去問のボリュームや体調不良にもあい、6周しかできませんでした。問題集5周程度はすることをお勧めします。)
年金アドバイザー2級合格体験記:試験問題の取捨選択
試験時間は180分間と長丁場ですが、はっきり言って時間が全然足りません。解ける問題を先に解いていく必要があります。
以下わたしの場合ですが、是非参考にしてください。
難・・・最近の年金制度の法改正など(大問1)、企業年金(大問8)、公的年金制度の周知等(大問10)
普通・・・老齢基礎年金(大問2)、老齢厚生年金(大問3)、経過的な繰り上げ支給の老齢厚生年金(大問5)、障害給付(大問6)、遺族給付(大問7)
易・・・在職老齢年金(大問4)、退職金(大問9)
大問9は明らかにサービス問題なので、問題は後ろから解いていました。
易の問題は満点狙い、普通の問題は5点~7点狙い、難の問題は3点~5点狙いといったところです。
年金アドバイザー2級合格体験記:試験当日の対策
試験へもっていく持ち物としては、受験票、筆記用具、電卓がマストです。
当日驚いたのですが、マイナーな試験であるので、年金アドバイザー2級の受験者は10人未満でした。
(銀行業務検定なので、他の検定の参加者は多数いました。)
試験は見たことがない問題が多数だされ、絶対おちたなと思ったのですが、最後まであきらめずに答案を埋めてきました。見直しする時間はもちろんありませんでした。
年金アドバイザー2級合格体験記:合格発表後の感想
年金アドバイザー2級は解答速報がありませんので、合否は郵便で通知が届くまで分かりません。わたしが受けた年はゴールデンウイーク明けに合否の郵便がとどきました。合格の文字を見たときは、飛び跳ねるほどうれしかったです。後になって冷静になって考えてみたのですが、どう考えても私の解答がそんなに合っていたとは思えないので、部分点を多くもらえたのかなと思っています。
まとめ
以上が、私の年金アドバイザー2級合格体験記です。合格に向けての勉強法やモチベーション維持法、試験当日の対策など、少しでも参考になれば幸いです。
年金の情報は意外と社内でも問い合わせが多く、自分に自信をつけるためにも必要な検定だったかなと思っています。年金アドバイザーに受かったから、年金のことはなんでもまかせてくださいレベルにはなれませんが、社労士の年金の全体像をみる知識+年金アドバイザー検定で実際に年金額を計算する過程を知識として身に着けることができて、年金への理解度が格段に上がったと思います。
これから挑戦する皆さんも、自分を信じて頑張ってください。応援しています。